SES to FreelanceSESからフリーランスになるには
SES企業の正社員からフリーランスエンジニアへ。現場での働き方はほとんど変わらないのに、契約が変わるだけで収入は大きく変わります。独立を考え始めた方に向けて、時期の目安・単価の現実・必要な手続きを、フリーランスエージェントの視点から解説します。
SES正社員とフリーランス、何が変わるのか
客先常駐で開発する、という日々の働き方は同じです。変わるのは「契約」と「お金の流れ」です。
| フリーランス(業務委託) | SES正社員 | |
|---|---|---|
| 契約形態 | 個人として業務委託契約 | 会社と雇用契約(会社が客先と契約) |
| 収入 | 単価からマージンを引いた額が報酬 | 単価と関係なく給与は固定 |
| 案件の選択 | 受けるかどうかを自分で決める | 会社のアサインに従うことが多い |
| 社会保険・税金 | 国民健康保険・国民年金・確定申告を自分で | 会社が手続き(厚生年金・労使折半) |
| 収入の安定性 | 契約が切れれば無収入の期間もありうる | 案件の谷間も給与が出る |
※ 保障が薄くなる分は単価に乗っています。同じ現場・同じ作業でも、契約が個人に変わると手取りが月10万円以上増えるケースは珍しくありません。
独立の時期は「実務3年」がひとつの目安
「SES 3年目」で検索する方が多いのは理由があります。3年前後で、フリーランス市場の見え方が大きく変わるからです。
案件の必須要件が「実務3年以上」
フリーランス向け案件の必須スキルは「Java開発経験3年以上」のように年数で書かれることが多く、3年を超えると応募できる案件の数が一気に増えます。
一人で完結できる範囲が広がる
設計から実装・テストまで、指示がなくても進められるようになるのがこの時期。客先が業務委託に求めるのは、まさにこの「任せられること」です。
単価と給与の差が開き始める
実務3〜5年の単価相場は月60〜70万円。年収換算で720〜780万円になり、SES正社員の給与との差がもっとも意識される時期です。
※ 3年はあくまで目安です。2年程度でも紹介できる案件はありますし、逆に年数があっても担当工程が限られていると単価が伸びないこともあります。迷ったら、今のスキルシートで想定単価がいくらになるか、エージェントに聞いてみるのが確実です。
収入はどう変わるか
フリーランスの収入は「契約単価 − エージェントのマージン」で決まります。だからこそ、単価とマージンが見えているかどうかがすべてです。
- 実務2〜3年で単価60万円前後、3〜5年で60〜70万円、リーダー経験があれば80万円以上が目安です。
- PrimeWave Freelanceのマージンは月5〜10万円の固定額。単価もマージンも契約前にすべて開示します。
- 単価アップ交渉で上がった分は、全額あなたの報酬になります(率制のエージェントでは手数料も一緒に増えます)。
個人事業主になる手続き
手続き自体は難しくありません。退職後にやることは、実質この4つです。
- 開業届の提出 — 事業開始から1ヶ月以内に税務署へ。書類1枚で、費用はかかりません。
- 青色申告承認申請書 — 開業届と同時に出すのがおすすめ。最大65万円の控除が受けられ、節税効果が大きい書類です。
- 健康保険・年金の切り替え — 退職から14日以内に、国民健康保険と国民年金へ切り替え(健保の任意継続と比較して安い方を選びます)。
- インボイス(適格請求書発行事業者)の検討 — 登録を求められる案件が多いため、契約先の方針をエージェントに確認してから判断すれば大丈夫です。
※ 確定申告は会計ソフトを使えば十分自力でできますが、初年度だけ税理士に相談する方も多いです。
退職前にやっておくこと
独立の失敗の多くは、準備不足ではなく「順番のミス」です。次の5つは在職中に済ませてください。
- スキルシートを整備する — 案件面談の合否はほぼスキルシートで決まります。書き方はSESスキルシートの書き方にまとめました。
- エージェントに登録し、案件の見通しを持つ — 「辞めてから探す」は空白期間のリスクが大きい。在職中の相談は無料で、退職を勧められることもありません。
- クレジットカード・ローン・賃貸契約は在職中に — 独立直後は与信審査が通りにくくなります。予定があるなら先に。
- 生活費の備えを作る — 目安は生活費の3〜6ヶ月分。報酬の入金は稼働の翌月以降になるため、最初の谷を越えられる備えが要ります。
- 現職の就業規則を確認する — 競業避止や秘密保持の条項に触れない形で進めます。現在の常駐先とそのまま個人契約を結ぶことは、多くの場合契約で禁止されています。
よくある質問
実務3年未満でもフリーランスになれますか?
なれます。実務2年程度から紹介できる案件はあります。ただし選べる案件の幅と単価は3年を超えると明らかに広がるため、あと1年を現職で「担当工程を広げる期間」にするのも合理的な選択です。どちらが得かは経歴によるので、まず想定単価を確認するのがおすすめです。
SESの現場経験しかなくても大丈夫ですか?
大丈夫です。フリーランス案件の多くは客先常駐・チーム開発で、SESの現場経験はそのまま活きます。自社サービス開発の経験は必須ではありません。
在職中に相談したら会社に知られませんか?
ご相談内容を現在の勤務先に伝えることは一切ありません。現職のまま、想定単価と独立時期の見通しだけ確認して帰る方も多くいらっしゃいます。
フリーランスが合わなかったら正社員に戻れますか?
戻れます。フリーランスとしての稼働実績は職務経歴として評価されますし、当社は転職支援も行っているため、キャリアの方向転換もあわせてご相談いただけます。
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